リトミックは活きたソルフェージュ!

DSC_0181ダルクローズメソード(リトミック)では、ソルフェージュ・リズム・即興と本格的な内容を学びます。

一度見学に来られた大人の方(娘さんが音大生)も、「内容レベルが音大並みなんですね!?」と驚かれていました。
そうなんです…ダルクローズの課題って、音大生でも目から鱗の内容なので、自然に音楽の基礎についての知識も実技も、ちゃんとしたことが身に付けられるのです。

一緒にレッスンに入ってお勉強しておられるリトミックの先生も、「生徒さん達みんな、全身で音楽を感じておられる事、また、それを素早く理解し自然に表現される力に驚き、既にたくさんの刺激を頂いています。」と仰ってくださっています。

どんな簡単な曲の中にも、音楽っていろいろな要素が盛り込まれていて、それらをひも解き良くわかっていくことは、「研究意欲を持ち、自分で課題を見つけ学習を深める」という姿勢と同じです。
音楽を全身で感じて、「これってどういう事だろう…?」と考えていく事を大事にしながら、進めています。

いくつかのクラスについて、今やっていることを紹介します。

Aクラス(幼稚園児リトミック)
基本になる音符を充分に体感するためにそれぞれ自由な動きを付けて表現しますが、四肢のコントロールや重心移動、即時的な反射神経が求められる練習です。

Pre.クラスでは、先生が動きを指定したり、イメージと結び付けますがそれはこのクラスになった時に動きを自分で創作する準備で、そういった経験を土台にして、このクラスのレッスンでは、ピアノや楽器の音を聴き取ったり、自分で声を出し、その音に応じた個々の発想による自由な動きを考えます。「創作」は「模倣」の上に成り立つという訳で。

指導者は各音符の持つT・S・E(タイム・スペース・エネルギー)がきちんと感じ取れる動きになっているかを観察し、動きの修正を誘導するべくアドバイスをします。

少し練習が必要なお友だちもいますが、何度か繰り返しながら上手になっています。
そして、正確なパルスを刻めるようになってから、拍のまとまり=拍子を感じとる準備の練習として、数のまとまりを楽しむ活動をしています。
数の変化に応じて「どこの拍で何をする」か 説明しなくても、ちゃんと各自で気付けるようになってきています。

Cクラス(小学生ソルフェージュ)
リトミッククラスでやったターナリービートの音符についての言葉による理論的な説明と、リズム読み。リズム読みでは、書いてある通りの音符を読むだけではなく、ゲーム的に合図に従い、即座に書いていない音符に置き換えて歌う練習もします。
次にそれらを2声に組み合わせて、旋律的短音階の音を使い、メロディー付けして合唱することなど、即興の準備のようなこともやっています。

音のチョイスは短調による5度進行になっていたのですが、単純ながらとても美しい響きです。
まだまだ子ども達は地声でうたっていますが、それでもお互いの声を聴き、合わせていく事には少しずつ慣れてきた様です。確認のため一人ずつ歌ってみたりもするのですが、まだピッチを正しく歌えてるかな?とちょっと心配にもなります。
1人で歌うと自信がないから大きな声が出せないんだそうです。

年度末の発表会には、きれいな歌声を聴いて頂けたらなと思っています。
子ども達は、リトミックレッスンが大好きでいつもエネルギー全開です!

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