【リモートレッスンで気を付けていること】

コロナ禍でオンラインレッスン(ZOOM)になり、対面レッスンにはないもどかしさを痛感。
体で感じることが出来た対面レッスンと、オンラインレッスンの録画(ZOOM)を確認しながら振り返り、もどかしさの理由を羅列して、自分なりに留意点をまとめてみた。

1.楽しいレッスンにする。

〇明るい雰囲気
〇コミュニケーションを大切にした、臨場感ある双方向性に留意。

2. 生徒の演奏の映像からは情報は半減することを踏まえ、瞬時に察知し、脳内で問題点をまとめ、適切なアドバイスの伝え方を見つけ出す。

〇楽譜に記入して伝える内容
〇実際に弾いて、音で知らせる内容
〇レッスン内で解決できそうか、時間をかけた練習が必要かの判断を素早くする。

3.わかりやすく指示を出す。

〇明瞭なタイミングと言葉(後から、よりは「今!」)
〇質問への回答をズバリと!(リアルレッスンでは、生徒自身に答えを導き出してもらうような誘導をする場合が多いので)

4.センスの良い進行。

〇慌てない。先さき進めない。
〇落ち着いて、納得いくまで待つ。
〇合格にするときはその理由を伝える。
〇生徒の意識が何に集中しているのか、支持を受け入れるタイミングを探る。

5.自己練習を促す。

〇下手に褒めすぎず、励ましの言葉になるような声かけに留意する。
〇動画復習、課題動画の送付。


■ オンラインレッスンの進行方法

《 レッスン前 》

画面表示のための楽譜準備(PDF)
(生徒側)/前回レッスンの録画(ZOOM)での復習。課題の動画(メール送信 or YouTube)での予習。自身の演奏を録画して前日までに提出(一部生徒)。

《 レッスン中 》

●レッスンメモを取る―――現状と宿題
●3台のカメラ(全体・俯瞰・手元)を随時切り替え操作
●できていない箇所へのアドバイス

・ゆっくり一緒に弾く。(通信タイムラグを考慮)
・読ませてから弾かす。 ①ドレミで歌う。②鍵盤を押さえる指の動きを教える。
・曲に合わせた時の指の動きを見せる。
・細かく区切りながら、楽譜への注意点記入指導。
・細かく区切りながら、部分的にレッスンする。
・下手に弾かせない。上手く弾かせる。

●問題点の把握――オンライン経由は情報が半減に留意。(指の形・手の動き・筋肉の細部の動き・力の分散・脱力・音質の硬柔・ダイナミクス・ニュアンスに特に留意して聴く)

・テクニック、運指、指番号
・表現――曲のイメージ不足、テンポ感不足、演奏法上の問題
・練習方法
・読譜力不足の補充
・音質、バランス←聴取難しい
・楽典知識不足への課題提示
・時代スタイルへの認識
・作曲家の特徴を知る

●レッスンごとに総括する。

・次回への課題と練習方法の伝達

《 レッスン後 》

新曲は、次回の課題を演奏したものを動画撮影して、生徒にメール送信。
(生徒側)/レッスンの録画(ZOOM)での復習、練習回数の記録、課題の動画での予習。