【音楽教室で身に付く力】

新年度が始まり、新聞の折り込みチラシに学習塾が目につきます。
各塾とも、様々な特色の教育方針をうたい差別化を図っていますが、概ねは

〇 コツコツと積み重ねることで、小さな積み重ねが自信に繋がる。
〇 日々の継続(ルーティン化)による、実力強化。
〇 なりたい自分を具体的にイメージして、目標にする。

「ん!?これって、いつもピアノのレッスンと同じじゃない?!」

私が毎回のレッスンで大切にしていることは、「新たな経験と発見」です。
そのレッスンが、「前とまた同じ」にならないように、新しい知識・練習方法の紹介や、角度を変えた曲へのアプローチを共に考えてく時間にして、成長につなげていきます。
レッスン自体が、成功体験となり、モチベーションになるようにする。
そして、自分で時間を決めて、毎日のおうちでの練習を進めてもらいます。
練習が不十分な時には、一週間のスケジュールの中で、何曜日にどのくらいの時間を取り、どの課題をどこまで進めるかを一緒に考えていきます。
それから、「弾けるようになりたい曲」(目標)を自分で考えてもらえるように、いろいろな曲を聴ける力をつけることを大事にしています。
またこの頃は、曲を聴けるようになるために「音楽」を学んでもらうことを重視したレッスンも試行しています。 ある程度弾けるようになった、部活・勉強の忙しい中・高校生にとっては、「弾く力」ばかりでなく、「音楽」そのものに興味を広げていけることが、教養になり、将来に役立つからです。

また、ある学習塾の広告には、

〇 知識の量のみを求めず、課題に対するものの見方や考え方、自由な発想と柔軟な「思考力」を養う。
〇 学んだ知識を系統立てて関連づけ、試行錯誤しながら、自分で学ぶ喜びを知る。

「これって、リトミックでやってることじゃない!?」

リトミックレッスンでは、これまでのレッスンの途上で経験した内容について、「どういうことだった?」と問いかけ、自分自身が内在していた課題を見つけ出してもらう時間を取ります。そして、お友達と一緒に話し合い、相手の意見を聞きながら、自分の考えを深めていきます。

・誘導の言葉がけに対して、瞬間的に連想して、答えることが得意なタイプの子。
・誘導されるよりも、じっくりと自分の中で考え出して、独自の考え方を発展させていくのが好きなタイプ。
・過去の解答を応用させ、思考の共通性をみつけていくのが得意なタイプの子。

面白いもので、「考える」こともまた「経験」の積み重ねで、だんだん上手に纏められるようになっていきます。
もちろん、「耳・身体・精神・神経組織・筋肉運動」全部を使ってレッスンするリトミックで育つことはもっと多岐にわたりますが、「考える力」そのものもこうして鍛えていくことができるな、といつも子供たちの成長から気付かされています。

という訳で、新聞広告を眺めた朝食後のひと時
「私の仕事も、少しは役立っているかな・・・?」(笑)

さて、今日も頑張りましょう!