心のふれ合い・・・リトミックはだから楽しい!

にじ02

6月8日(土) 梅雨の中休みで良いお天気!

Aクラス(年少・年中クラス)

今日は、ちょっと体操かバレエ教室のようだけど、広い空間の中で思い切り体を使うことから始めてみようと思い、始まりの歌に合わせてビートやフレーズの軽いウォーミングアップの後、早速フープを使ったビートと休符の練習をやってみました。
決められた場所に規則正しいリズムで着地する…初めての体験でした!

まずひょいひょいと、音楽なしでやってみたらどうなるかな~・・・・進むうちに弾みがついてだんだん速くなる人、着地点を探しながら慎重に進むのでだんだん遅くなる人、何とはなしに一定の速さで進む人、いろいろでした。

「じゃあ、こんどはピアノに合わせてやってみよう!」と音楽をつけてみました。

リトミックのレッスンでは、言葉によって「ああして、こうして、こういうことに気を付けて、こうしてはいけません」と説明することは最小限にします。

音を聴き取り、これまでの経験からどのように動けばよいかを自分で判断していけるようにしていきます。

やっぱりみんな良く出来るなあ~と、感心したのは、休符の入ったジャンプの音楽の時です。最初に「こうやってジャンプするよ!」と両足で一定速度でのジャンプを見せて、音に合わせた後、「じゃあ、これならどうなる?」と休符を入れたところ、ちゃんとリズムを聴き取ってその通りに進んでいく事が出来ました。

でも・・・お友達の後ろから行っている時は上手にできているのに、前のお友達が居なくなって自分が先頭になると、そこで止めてしまったり、速くなってしまったり。「一人」というのは、やっぱり緊張するのですね~。

「一人になっても、落ち着いて最後までやるよ~!」

図らずしも、次のコーナーでもこの事がクローズアップされて、これが今日のレッスンの課題となってしまいました。

グループ分けをして、ダイナミクスを聴き分け、自分の担当の音を動く。

先回の復習をしながら、全員で二分音符に合わせて歩きながら強弱を表現することまでは順調に流れたのですが、グループ分けをしたとたんにみんなの反応が・・・ダウン↓・・・にやにやと座ったまま動かない・・・(内心)まいったな~^^;・・・でもここで引き下がれないので、一応音を混ぜないで、それぞれのグループの人用に「こうするだけで良いのだ!」とわかるコーナーもやってみたのですが、これも反応が悪い。(本当はわかっていて、やればできることはみんな知ってるから、反対にこんな風にバカていねいな事はつまらないんですよね。)自分のでない時には「そっちの番だよ!」と即座に言うのに、自分の番の時はちょっと尻込みしちゃうんですよね。ミンナ、オモシロスギデス!

こういうのを「ピア・プレッシャー(仲間からの圧力)」というらしいです。突き詰めるとちょっと深~い話になりすぎるほど、人間関係の微妙な匙加減についての大人の世界の話。

でも、リトミックが人間教育と成り得る所以のポイントでもあります。

わかったら自信を持って一番にやってみましょう!その方が、カッコいいではありませんか。堂々と一人でもやってみる、そういう経験を大切にしていきたいと思っています。

それから、今日はAちゃんの頑張りも目につきました。「今日は絶対に先生のお話をよく聞くんだ!」と自分に言い聞かせていたと。異年齢クラスの思いやりの中での育ち合いは、素晴らしいものですね!

みんな一人一人、一回ごとに成長が見て取れます☆ ますます楽しみです!

B・Cクラス(年長・小学生クラス)

今日は、集合具合の都合で、B・C合同でレッスンすることになりました。

このクラスの人は、ほとんど全ての音符(16分音符及びそれより短い音符以外、スキップは含む)で成り立つ一般的なリズムの聴き取りが出来ます。

リトミックでは、音符の長短を読み取り、タイミングを合わせることだけではなく、もっと深く各リズムに内在する抑揚や表情、組み合わせた時の変化や、拍子やフレーズの中で捉えていく事などを感じ取り、発見し、創作していくことへ結び付けていきます。

聴こえた音を本能的に動くことは、感じ取る力を強めていきます。

そしてそれを話し合いながら分析していく事から、様々な側面を同時に発見していく事が出来ます。

これは楽器を演奏したり、机について楽譜とにらめっこしながら知識として学ぶより意味があります。自分の体の中で音楽を感じ、内的な耳を豊かに育てているからです。

また、身体の適正なバランス感覚、筋肉のコントロール力は、良いリズム感の基礎になり、楽しく演奏したり、表現する力がついていきます。

今日やった、フープを使って与えられたリズムで歩いたり、ジャンプしていく練習の意図はそこにありました。

それにしても年長さんのMちゃんは、リズムを聴き取っただけで、すでに頭の中にある音符と自分の動いていく空間を結び付け、理解していることをより明確に具体化させて、どのポイントでどこに着地するか、左右の歩幅をどのようにコントロールしたらよいか、正に本能的に判断しながら上手にやっていました。とても積極的になってきましたね~。

大人でも、迷い躊躇してしまうのに・・・すごいな~と思いました。

その後は、ピアニッシモとフォルティシモという幅のあるダイナミクスをスカーフを使い、動きで経験しました。音のニュアンスというのも、こうしたイメージを伴った動き

午前中の運動会で疲れていたにもかかわらず、この辺からレッスンに加わったK君も元気に楽しく動けました。良く切り替えが出来ましたね。

Yちゃん、優しい気遣いをありがとう!Yちゃんの活き活きとした前向きな姿勢は、本当に周りを明るく元気にしてくれます。またその素直な吸収力は、自分にも良いものをたくさん引き付けているように感じます。

ソルフェージュは、音階と音程。簡単な3音列、4音列、5音列の聴き取りから、音程唱へ。簡単な歌を番号唱にして、様々な調でうたいました。

Dクラス(大人クラス)

課題は、補足リズム。

今日は特に、長い音符に補足を入れる体験をすることで、正確に長さを感じる手立てに成り得る可能性のあるものを自分で探すという、思考的活動までを動くことで模索してみました。

イメージの連鎖、置き換えの思考は柔軟な発想力を鍛えていきます。

ダルクローズの音楽教育の面白さでもあります。