「音を聴く、演奏を聴く」 を深めた夏

piano20130904教室の生徒さんが、この夏、ツィーグラー協会主催のツィーグラー奏法特別研究会に参加されました。

コツコツ屋さんで、自分に妥協はしない芯の強さを持ったT君。
もともと表現力はあり、コンクールでもちょっと光る感じ・・・
でも、ツィーグラー奏法となると、心底から一音を表現していかなければ進みません。

少しずつですが、しっかりとしたよい響きになってきて、
精神的な成長も相まって、
ここらでひとつ、武者修行!(では、ありませんが・・・笑)
公開レッスン方式で、いろいろなツィーグラー奏法を研鑽されている方々の演奏も聴かせていただける良い機会になればと、背中を一つ ポンッ・・・

しっかりと収穫を持って帰って来てくれました。

以下、彼のレポートの抜粋です。

先ず、椅子の座り方。
高すぎると腰が曲がって休みづらいこと。  深く腰掛けては、音域の移動時に上半身が動かしにくい、また腕を伸ばし気味になり深い音が出せないなどから、高さは勿論、前後の位置も気を付けないといけないことを教わった。

H先生の演奏を聴いていて、ひじ、腕の力が良く抜けていて、深い音が多く、高音はとても柔らかい響きだったこと、自分の中でしっかりとうたっていく事の必要性がわかった。

常に「今の音」を聴きていねいに休む、休むと同時にまた聴く、瞬時に聴いて休むことの繰り返しを連続させることで、左右がずれることなく深く美しい音が出るとわかりました。

僕の演奏の時にも注意されましたが、休む時も手首を柔らかくして休むこと、そうしないと固い音になる事。
また、一音一音の音の粒が揃うためには、心先走らず、今の音をよく聴いてから、次の音に入る事が大事なのだと、わかりました。

また、人の演奏を聴くことで、どんな音が求められているのか、どのように弾けば良いのかが客観的にわかりました。
ゆっくりのテンポでも、どのように曲にのるかなど、曲の完成図のイメージの掴み方が、わかってきました。

普段とはまた違う空気で演奏し、少し緊張しましたが、いい刺激になったと思います。

とのこと。

耳と心と身体(指)を深く深く連動させながら弾いていく修行はこれからですが、ここまで自分の言葉で積み上げたことを表現できるようになったことは、素晴らしい成長と思いました。
しっかり、精進していってくださいね!