秋のサロンコンサートの準備が始まっています。
立秋を過ぎ、日中は蒸し暑いものの、朝晩の空気が少し「夏の終わり」を感じさせられるようになってきました。
10月に予定しているピアノ発表会に向け、準備に入っています。
今回は、ピアノを始めて間もない方々のグループと、少し長い曲にチャレンジしている方々のグループとの2部に分けて催す予定です。
伸び盛りの人には、ステップアップしていくチャンスにして欲しいので、いつも弾いている曲よりも各々難易度高目にしました。「一日2小節しか譜読みが進まなくて・・・」というお話も聞きましたが、難しくてもコツコツ頑張ってえらいなと思います。
でも、みんなそれぞれに自分の曲の良さを感じ取れたようで、「この曲で頑張る!」とチャレンジしています。
夏休みだから集中してピアノの練習を頑張れるというのもあるようです。
普段のレッスンでは、指の練習・移調奏・伴奏付け・テクニック・練習曲・併用曲とたくさんの課題がありますが、発表会準備の期間は、曲にしぼって丁寧に練習して、演奏することを学んでいきます。
今年は春の発表会の後、コンクールやステップに挑戦して、色々な気付きを得て、ピアノに向かう姿勢に変化が表れてきた人が何人かいます。
ピアノは指で鍵盤をコントロールして音を出す楽器なので、きちんと仕上げて「演奏する」には、一つ一つの音をどう弾かなくてはいけないかを楽譜からきちんと読み取り、頭・心・指で正確に理解して、その通りの音になるまでゆっくりから丁寧に練習していきます。気分よく遊び弾きすることは出来ません。
でも、「ゆっくり正確に弾くってこんなに難しいことなんだ~!」という気持ちから、「ゆっくり練習はやっぱり大事なんだ~!」ということを実感し、自分から練習スケジュールにちゃんと組み込めるようになった人もいます。
また、コンクールという緊張のステージで、ほんの一箇所音がかすれて弾き直してしまったことが悔しくて、終わってから思わず泣いたお友達も、その経験がその後の変化に繋がっています。
自分のこれからの課題について、客観的・具体的にとらえられ、レッスン内容の理解がスムーズになりました。
こういう変化が、発表会にどんな形になって表れていくのかがまた楽しみです。
当日は、お友達の演奏も聴き合い、色んな曲を知り、楽しい時間を過ごしたいと思います。
みんなに自分の演奏を楽しんでもらえるように努力して、音楽の楽しさを実感し「よし、また頑張ろう!」という気持ちになれる良い機会になりますように。