コンペ曲で勉強会をしました!

6月・7月に3名のお友達がコンクールに挑戦するために準備をしています。

曲の完成度を上げて行くにあたって、まず音の表情を聴き取り、一つ一つの音を丁寧に表現していく訓練が必要ですが、これはなかなか難しい事です。

今回初めてトライするお友達も、「こんなに大変だとは思わなかった・・・」と感じながらも、一生懸命にレッスンを受け頑張っています。

コンクールに出場するためには、参加者はみんな大変な準備をして臨みます。

研ぎ澄まされた空気感がそこにはあります。

そんなコンクールという特殊な舞台経験をしてみよう、頑張っているみんなの中で「同じステージで演奏してみよう」と決心をして、3名のお友達は頑張っています。

そこで、これから「自分もやってみようかな?」と考えている人もおられるし、他人のレッスンの様子を見てじっくりと音を聴いてみると、今まで気付けなかった角度からの気付きも持てるようになるかもしれない、コンペ曲の厳しい(?^^;)レッスンの様子をお互いにシェアしてみるのも良い勉強の機会になるかな?…と考え、勉強会を開きました。

曲を弾いてくれたお友達の他にも、ピアノを習い始めて2年半以上経つお友達(小学2年生以上)とそのお母様方にも参加していただき、レッスンの様子を通して気付いた事をメモしてもらいながら進めました。

レッスン室風景2

今回は、「ピアノの音楽的表現とテクニック」にフォーカスした内容で、例えば

・音の上行には自然なクレッシェンド、下降形にはディミニュエンドが発生するが、具体的にレガート奏法の中でどのくらいのダイナミクスを付けるか。

・メロディに長い音がある時には、伴奏になっている音とどのように聴き合わせてバランス良く謳わせて行くか。

・アルペジョを華やかに且つ左右のバランスを美しく聴かせるためにはどんな練習方法があるか。

・和音を揃えて綺麗に響かせるにはどうする?

・スタッカートが堅くならずに、活き活きとした表情を保った音になる様にするにはどうすればよいか。

等、他の曲を弾く時にも応用出来るピアノスティックな基本ながらも、細やかな指先のコントロールが求められるお話が出来ました。

 

聴いているお友達にも時々、曲の構成について調性がどのように変化しているか、弾き方を変えたら音がどう変化したか等質問してみましたが、しっかりと答えてくれました。

とても真剣に聴いてくれていることに「素晴らしいことだな!」と感心しました。

ノートへの記述は特に時間を作らずに、自由に思いついた時に思いついた事を書いてもらいましたが、あとから読ませてもらったところ、大事なポイントがちゃんと書かれ、また曲想について自分が感じた事などもとてもうまく言葉で表現できていました。

 

少し紹介させてもらうと

・スタッカートの音も、レガートで(弾いてみた後にもう一度)聴いてみたら、すごくきれいでした。スタッカートが「ポンッ」となって、音がやわらかくなってきれいでした。

・(自分が)ロバに乗っている様な気分の曲でした。

・スタッカートは自分が苦手だから、難しい曲だと心の中で思った。きつつきみたいに弾いてもスタッカートに聴こえるけど、ふんわりきったほうがキレイに聴こえる。

・ト長調でステキ!(同じメロディが)フォルテ・ピアノで出できていた。

・レガートでゆっくりな音楽でした。

・曇りの調から晴れの調に変わり、また曇りの調に戻っていました。

・可愛くてのんびりと、気まぐれな感じだった。

・Ⅰ・Ⅴ7が出てきているのが分かった。

・3つの音(三和音)を同時にきれいにひびかすのはむずかしい。でも順番に(アルペジョで)きれいに弾くのはもっと難しい。

などなど・・・ホントに良く書けていますよね!?

 

この様に聴き取れるようになったら、ピアノ曲や他の音楽を聴いて、心でも頭でもしっかりと味わえて、――音楽美の理解・感得を行い、これによって高い美的情操と豊かな人間性を養う―― 事に密接に繋がると思います。

 

弾いてくれたお友達、とても真剣に頑張ってくれました。「お友だちに聴いてもらい、どういう風に感じてもらえたかを話し合ったことはとても勉強になった。みんなに悲しい感じが伝わったのが嬉しかった。」「他人のレッスンを聴けて、いい刺激があって、今後にとても貴重な体験だった。」など、とても嬉しそうに話してくれました。

参加されたお母様も「先生のお話に添ってどんどん綺麗に弾けるようになって行くのが凄いと思いました。」と驚かれていましたが、その場で微細な音の変化を付ける集中力を発揮できました。

 

同じ曲を2カ月以上じっくりと腰を据えて取り掛かる経験は、これからきっと役立つと思います。1曲を深めると、他の曲もまたそこまで同様に深く弾き込めるようになるものですし、大きな舞台経験は自己をしっかりと確立させていくことにもなりますね。

 

聴いてくれたお友達の感想の中に、「○○君らしい・・・。」というのがありました。

思わず吹き出してしまいましたが、暖かい輪の中でお互いに切磋琢磨し合えるのも、嬉しい姿です!

 

レクチャー後のランチタイムでは、みんなでおしゃべりしながらサンドウィッチを食べて、英語のゲームをして、楽しく過ごし、あっという間に感じる有意義な時間でした♪

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