勉強会〈サロンコンサ-ト2019〉 開催しました。

6/9、今年度のPTNAコンペティション、ステップに参加するために準備を進めている人、参加はしないけれどそれに準じたレッスンをしている人たちの本番に向ける勉強会として、スタインウェイ神戸にて、サロンコンサ-トを開催しました。

 

ピアノを弾くだけではなく、お友達の演奏も聞く中で、色々な音楽を知り、「ピアノを演奏すること」について学ぶ機会として、今回は先ず、参加者のみんなに音楽と心について考え、「表現するための音楽の形=演奏」に注目してもらいました。

前日のBCクラスのグル-プレッスンでも弾き合い会を試みて、演奏を聞いた後に「その曲らしい表現ができていたか」「どうすればよりインパクトのある表現になるか」について話し合いをしてみました。

その折に、演奏を聞くポイントとして

  1. 音が良く響いている
  2. 音がきれい、音のつぶがそろっている。
  3. テンポが良い
  4. 強弱・表情が表現されている。
  5. メロディ-がきれいに聞こえる。
  6. 伴奏の音がうるさくない。
  7. 音楽の流れが良い(よく歌えている)。
  8. 音楽のまとまりが良い(フレ-ズ、セクション)。
  9. その曲らしく表現されている。(リズム、拍子、イメ-ジ)
  10. 心を込めて弾いているのが伝わってきた。

ということをざっと紹介し、「明日の勉強会では、お友達の演奏に、〇良かったところ 〇もっとこうすれば良かったと思うところ 〇感じた事 等のコメントを書いてあげましょう。」という説明をしておきました。

 

また、事前にアンケ-トを配り、以下の事について思い思いに自由に書いてもらいました。

  1. 音楽を聞いてどんなことを感じますか?
  2. 感動する時ってどんな時ですか?また、どんなことに感動しますか?
  3. ピアノを演奏する(聞いてもらう)時に、聴いている人にどんなことを感じてもらいたいですか?
  4. 上手な演奏とは、どういう演奏だと思いますか?

一人一人よく考えて、しっかりとした内容が書かれていました。あらためて質問するまでもなく、音楽と心の動きについて気付き、自分の演奏の中に伝えようとすることを込めていく姿勢を持とうとしていることに感心させられました。 特に 2番について、視覚的、感覚的、思考の面から等、様々な側面から、それぞれの実体験に基づく個性的な回答が書かれていました。

 

「弾く」ことが、教えられたとおりにやる、真似をする、ことではなく、自分の内側で感じたものを汲み出し表現していく事になるように、また自分らしさを大切にすることになるように、という事を目的としています。

当日は、リハ―サル時の演奏を参加者がお互いに聴き合い、大まかな曲の解説や、演奏ポイントなどを説明し、聴いているお友達にも演奏者にも自分の考えや工夫していることを発表してもらい、色々な角度から演奏曲を学び、リハ―サル終了後 コンサ-トのように演奏発表をしてもらいました。

聴く側の意識も高まった中で演奏し、演奏する中で「聞いている人がどんな受け取り方をしているか」とその場の空気を感じ、集中力をより高めていく練習になったことと思います。

とても感度の良いタッチのピアノで、子ども達もそれぞれがイメ-ジした音が出せたように思います。ホ-ルの響きも素晴らしく、豊かな音色の表現が可能で、演奏者にとって大変良い勉強になりました。

ここで得たものを今後の練習に役立て、本番でも悔いなく自分らしい演奏が出来ることを願っています。

 

今回は、演奏する・聴くという音楽のスタイルを経験し深めましたが、音楽はもっと幅広く様々に人の生活と結びつき、その役割を果たしています。

夏休みには、「音楽ボランティア」で、お年寄りの方々のコミュニティサロンでの合奏演奏とリトミックを通し、音楽をコミュニケ-ションのツ-ルとしてお互いに楽しい時間を持つ体験を持ちたいと考えています。

そして、11月には「発表会」を予定しています。目下、楽しい演目を考案中です。