クリスマス音楽会

ベガホールでのピアノ発表会の記憶もまだ新しい中、12/23(土)、ピアノ連弾と楽器アンサンブル曲・ハンドベル曲、合わせて11曲のクリスマス曲を準備し、保護者参観のもと、クリスマス音楽会を行いました。

リトミックでは、感覚・感性を磨くだけでなく、コミュニケーションスキルの向上もさせています。みんなで一緒に動く、役割分担して動く、誰とでも組んで協力して動く等、音楽を聴き取りながら、様々なスタイルで楽しく活動します。
その中で、お互いの個性を尊重し合い、協力する力を身につけています。みんな積極的に、自己主張し過ぎず、調和しながら、自然な気遣いが出来ています。

アンサンブル音楽は、単なる音の集合体ではなく、お互いの演奏を合わせ、一つの調和を生み出す経験で、個々の力がひとつとなり、共鳴して音楽を一緒にするという感動が味わえます。自分の演奏に責任を持ち、みんなと協力し、お互いの役割を理解することを学ぶ良い機会にもなります。チームワークの中で一人一人の役割が大事にされ、それぞれがリーダーシップを発揮するリトミック経験が、演奏にも反映されていました。

また、今回の発表に至るまでの練習プロセスでは「自主性」を大切にして進めました。
楽譜や楽器の準備は自分たちでやる、やりたい楽器も自分で決める、そして自分の楽器に相応しい音の入れ方も自分たちで創作する等々。異年齢縦割りクラスの良いところが発揮されて、それぞれの力に応じた役割分担も出来るようになりました。

練習時間が少なかったにもかかわらず、本番に集中して良い仕上がりでお家の方々に聞いて頂けて良かったです!
「クリスマスの曲は楽しい曲やきれいな曲ばかりで、みんなで合奏できるのは、本当に幸せなことだと感じます。」「素敵な演奏をありがとうございました。」「みんなと合わせる楽しさや難しさなど、低学年の頃とは違う感じ方もあったようです。」等、嬉しいお声を寄せていただき、有難うございました!

(低学年の子ども達は、「プレゼント交換が一番楽しかった!!」との事でした。v^^v )

【プログラム】

1.ピアノ連弾&楽器アンサンブル:「サンタクロースがやってくる」

この曲は、サンタクロースが子供たちにプレゼントを届けるというクリスマスの伝統的なテーマに基づいていて、歌詞の中で、「He’s making a list, checking it twice. Gonna find out who’s naughty or nice. Santa Claus is coming to town」という部分は特に有名で、サンタが子供たちの行動を確認しているというイメージを描いています。
連弾のピアノ音が少ないので、ハンドベル・ウッドブロック(創作リズム)・スネアドラム(創作リズム)をあわせてにぎやかに可愛らしく演奏しました。

2.ハンドベル:「Amazing Grace」

イギリスの元船乗りで奴隷商人だったジョン・ニュートン(John Newton)によって1772年(250年前)に書かれました。その美しいメロディと深い歌詞で知られています。
11音でハンドベル2重奏にしました。

3.ピアノ連弾&楽器アンサンブル:「ジングルベル」

非常にポピュラーなクリスマスソングで、冬の楽しみや雪遊びに関する歌詞が特徴です。
Aメロには鈴を、Bメロにはタンバリンを合わせました。子ども達は楽譜無しでメロディの小節数を分析し、構成を覚えて合奏しました。

4.ハンドベル:「星に願いを」

「星に願いを」は、ピノキオが星に願いをかけるシーンで歌われます。歌詞は夢や希望に満ち、星に願い事をすることの力を歌っています。メロディは美しく、歌詞は耳に残りやすく、感動的なバラードとして広く親しまれています。
Aクラスのメンバーが中心になる音を担当しました。

5.ピアノ連弾&楽器アンサンブル:「赤鼻のトナカイ」

トナカイの「ルドルフ」が特別な赤い鼻を持っているというキャラクターを描いたポピュラーな曲。
この曲の軽快な雰囲気に合わせる楽器として、久しぶりにブームワッカーを使ってみました。楽しいパフォーマンスが出来ました!

6.ピアノ連弾:「ママがサンタにキスをした」

クリスマスの陽気な雰囲気や冗談めいた要素が詰まった楽しい歌として知られています。

7.ハンドベル:「ホワイトクリスマス」

この曲は、クリスマスの雰囲気や冬の風景を描いたクリスマスソングとして非常に有名で世界中で親しまれています。歌詞では、白い雪景色や穏やかで平和なクリスマスの雰囲気を讃えています。
16音でハンドベル2重奏にしました。

8.ピアノ連弾&パフォーマンス:「ウィンターワンダーランド」
雪だるまを作ったり、皆一緒に過ごす楽しい冬の日々が描かれており、愛らしい冬の光景を思い浮かべさせる歌詞が特徴です。
雪景色の中を楽しくお散歩するイメージで、2グループに分かれ、リトミック的なステップで楽しみました。保護者の方々も一緒にステップしてくださいました。

9.ピアノ連弾&ハンドベル:「あら野のはてに」

この曲は、フランスのクリスマスキャロルが元になっていて、天使たちがキリストの誕生を告げる喜びに満ちた讃美歌として知られています。
今回は、アップテンポのポップな連弾曲が並ぶ中に、この曲だけしっとりとしたピアノ連弾でした。しっとり感をアップさせるのにハンドベルの澄んだ響きを加えて、星の輝く冬の夜空の透明感を表現してみました。

10.ハンドベル:「神の御子は」

この曲は、クリスマスの讃美歌で、メロディはイギリスの民謡に基づいています。歌詞の中で、「いざ友よ もろともに 急ぎ行きて 拝まずや」と歌われ、キリストの誕生と神聖性に焦点を当て、不思議な星の輝きを見た羊飼いたちがその出来事を崇拝する様子が描かれています。
ピアノ伴奏無しのベル音だけで厳かな雰囲気で演奏しました。

11.6手連弾&楽器アンサンブル「そりすべり」

リロイ・アンダーソン(Leroy Anderson)によって作曲された楽曲で、クリスマスシーズンによく演奏される定番の冬の楽曲の一つです。雪が降る冬の日にそりで楽しいひと時を過ごす様子を描いています。
3人で連弾しました。自分の音は少なくても聴かなくてはいけない音はたくさんあるという難しさがありましたが、3人の音がよくマッチしていました。音域が狭くて、お互いの肘のみならず指先もぶつかり合うようなところもありましたが、上手く演奏できてとても満足そうでした。
一度、ピアノ連弾だけ演奏し、2回目に思い思いに楽器を合わせました。

こんな風に音楽をみんなで共有する楽しみ方は、様々な音楽分野に触れる体験の一つでもあると思います。幅広い音楽体験から、個々の得意な分野を発見して、それぞれが自分に合った楽しみを見つけ、個性を伸ばしていくことができるのがダルクローズリトミックという音楽教育法の特長だと思います。
これからのレッスンの中で、創作力やパフォーマンス力を益々アップしていけると良いなと思っています