1時間で「ブラジル」でサンバの合奏を完成!
~スプリングコンサートレポートNo.1~
今年のスプリングコンサート:アンサンブル発表では、プログラムの中に合奏のコーナーを設け、リトミックレッスンの中で練習に取り組みました。
きっかけは、幼稚園や保育園での合奏経験がない幼児さんたちに、様々な楽器の音を知り、「音を合わせる楽しさ」をぜひ体験してほしいと思ったことです。選んだ曲は、プログラムの中でも特にリズミカルで楽しい連弾曲「ブラジル」。サンバのリズムが弾むこの曲に、本格的なリズム打楽器を加えて、みんなで合奏しました。
用意した楽器たち
今回は、音の役割を意識して以下の楽器を揃えました。
- ボンゴ リズムに重みとグルーヴを
- カウベル 鋭い金属音でリズムのアクセントを
- クラベス 木の澄んだ音で一定リズムを刻む
- ギロ&マラカス 細かく揺れ続けるビートを
- タンバリン 小さな金属音が華やかさを添える
- ウッドブロック 規則正しいアップダウンのリズムで(サンバの揺れとの対比が面白い!)
これだけの種類が揃うと、それぞれの「音の個性」を比べるだけでも、子どもたちの耳がぐんぐん育っていきます。「どんな音?」と言葉にしてみることで、音のイメージが豊かになるのです。
練習の流れ
まず連弾曲を聴いて、「どんな音楽か」を全員で感じるところから始めました。
次に、サンバならではの「1&2、1&2」のバウンス感——表拍の重さと裏拍のアクセント——をステップしながら体で確かめます。楽譜を読む前に、まず体で感じる。これがリトミックの基本です。
楽器の奏法練習では、手首や肘、全身の使い方を意識します。実はこれ、ピアノ演奏にもそのまま活きてくる動きです。
そして今回のハイライトは、「どの楽器の組み合わせが、曲のどのセクションに合うか?」をみんなで話し合ったこと。それぞれのリズムを重ねることで、複雑で豊かな響きが生まれることを体感し、「もっとやってみたい」という創作意欲へつながっていきます。
年齢や経験によって役割も少し変えました。幼児・小学低学年のみなさんは基本リズムを自由に楽しく。小学高学年以上は、サンバ本来のリズムをしっかり正確に。
1時間で「完成」させてしまいました
曲を知るところから、全員での合奏通しまで——かかった時間は、たった1時間。
リズムを正確に取るための反復練習は、ほとんど必要ありませんでした。こういう場面で、日頃のリトミックレッスンの効果を感じます。音楽を体ごと理解しているから、吸収がとても早いのです。刺激に対して素早く反応する能力や、状況に応じて自分を適応させる「変化する能力」が育っています。
合奏には、音楽ならではの学びが詰まっています。様々な音色に耳を澄ませること。自分の音をみんなの音に合わせること。そのとき、子どもは「自分の役割」と「みんなとの一体感」を同時に体験しています。この経験が、音楽を愛する心の土台になると思います。

