春の発表会≪Spring Concert 2018≫ 開催しました!
2018年3月18日(日曜日)、リトミック&ピアノによる年度末の発表会を開催しました。
宝塚文化創造館でリトミックレッスンを始めて今年で5年目、その節目となる発表会となりました。
ことのほか寒かった今年の冬、インフルエンザも大流行し、学校閉鎖・学級閉鎖なども多く聞かれました。そんな中、年明けに始まった準備から、温かくなり始め桜も少しほころび始めたこの発表の時まで、それぞれが乗り越えてきた事が形となった発表会でした。
今回のリトミック発表では、ピアノ曲とリトミックを結び付けて、「2種類のビートの性質をしっかりと感じ分けること」「不等拍の不均衡さを動きで表現して実際のピアノ曲から探して楽しむ事」「ヘミオラを感じて楽しむ事」にトライしてみました。日頃から何気なしに触れていながらも、こうしてクローズアップして動き感じてみると、その表現の面白さがしっかりと味わえるようになりますね。この経験がピアノ演奏の表現に繋がり、聴いている人にも楽しさが伝わっていきます。動きの質や表現方法などについて、これからしっかりとレッスン重ねていく中でみんなの中からアイデアが出てくるようになるといいなと思います。
また、今回少し曲のレベルを上げてみた合奏。先ず個人が自分のパートに責任を持ってきちんと演奏できるようにする。そうでなければ何度みんなで合わせる練習をしても、ちゃんとした曲の形にならないから、仕上がっていかない。みんな練習の中でこのことに気付いてくれでしょうか? 個人練習の差を埋めていく事は容易でなく、まとめていくのは大変でしたが、形になって良かったです。持てる力をフル活用してのぞむ「合奏」の体験が、ソロとは違う豊かな音楽経験になっていく事を願っています。
今回、特に午前中のリトミックのステージでは、中高校生がとてもしっかりとアシスタントの役割を務めてくれました。 リトミック発表の中での一人一人の担当がはっきりするようにメモを取ってくれたり、楽器の出し入れにも気を配ってくれる・・・は勿論の事、レッスン中には指導的な役割も出来るようになってきました。
小学生のみんなにもよく「自分の事じゃないから関係ない」という姿勢はリトミックらしくないよ、いつも周りに注意を払い自分がどうしていけばよいのかを考えていくようにしようね、と声掛けしますが、良い見本になってくれていることをとても嬉しく感じました。
ピアノ発表会も回数を重ね、少しずつ曲の難易度も上がり、各々レベルアップ・完成度を上げることにも取り組めるようになってきました。お互いに聴き合う耳をもって、良い刺激になる発表会にしていきたいと思っています。
年頭に「今年の目標」をみんなに書いてもらいましたが、多かったのは、「次週までの目標を立てる」「レッスンで注意されたことを次のレッスンまでの練習に活かす」と、「発表会前にはゆとりをもって曲を仕上げる」という事でしたが、果たしてどうだったでしょうか?
発表会前になって慌てて仕上げるのではなく、日々の練習の中で常に演奏していくという意識を持って取り組み、音楽に対する感性を磨いていってください。AIにより社会システムが大きな変化を見せる未来に向かう中、人間としての「感性」を育て磨くことが、人間力を増し、人生を切り開いていく力になっていく事を願っています。
昨年の発表会以降に、コンペやステップに取り組み、「ただ弾いておしまいにするのではなく、自分の演奏を評価していただき、良いところ・もう少し頑張るべきところを知る」という経験が出来た人も多くなってきて、昨年よりも全体の意識が向上し、みんなとても上達しました。発表会後のレッスンの様子を見ていても、自分の演奏をみんなに褒めてもらえた嬉しさがモチベーションアップになっているなあと感じます。次回までに更なる目標を持って、気持ち引き締めて頑張っていきたいと思います