大きく伸びる暑い夏!

TropicalFish-01暑いですね~!!!!

暦の上では立秋も過ぎましたが、記録的な暑さが続いています。

皆様、暑さをどのように乗り切っておられますか?

 

さて、今週はレッスンもお休み、いつもよりどっしりと構えてブログを書いています。

リトミック関係の書物なども読みながら・・・

今日もまた長くなりそうですが、最後までお付き合いくださいませ^^v!

先回のリトミックレッスンの様子です。

 


Aクラス(年少・年中児)

暑い毎日!夏といえば海!

(みんなにとっては、海で泳ぐというよりはプールで泳ぐという方が現実的なのかもしれませんが・・・)

今日は、「音楽と泳ぎ方いろいろ」というところからレッスンをスタートしました。途中、「オノマトペと音・動き」を聴き分けて動くところでちょっと混乱してしまったところも、「オノマトペと音」の結び付け方のちょっとした説明をとてもよく理解して、スマートなゲーム運びが出来ました。(拍手!)

グループ活動も上手になってきましたね!

ボードで視覚的なサインを見ながら声を出すのは、2回目ということもありよりサインの読み取り方も注意深くなり面白い感想が出てきましたね!

「声」の出し方は、これからたくさん練習していきましょう。上がっていくより、だんだん下がっていくほうが難しいですね~。

次に、いよいよ今日のメイン練習、海の中を泳ぐお魚たちの隊形と音を結び付けるコーナー。音が上がったり下がったり、これは、私もやってみていろんな発見がありました。音階とは結び付けない方法、和声的な音の響きに変化をつける方法、一定の音程を意識する方法、同音連続もさまざまにパターンを変化させる等々・・・

今日は初めてだったのですが、何回か繰り返す間に聴き取り方をマスターしてこれまでやった練習と結び付けて答えられているお友達もいました。

また楽しみながらやっていきたいと思っています。

最後に、全身を使ったグループワークをしたかったので、自分の体を意識しながら動きを考え、音楽に合わせてみんなで活動しました。

自分でできる人は考えたことをシェアし、それはまだ難しい人もお友達を見ながら出来なかったことが自然にできるようになる。

大人から見ると「もっとこうして!」とつい整然とした動きを求めてしまいそうになりますが、一見ぐちゃぐちゃに見えてもその中でお互いの関係から自分の責任を知っていくことを体験しています。

時間はかかっても、みんなの力でスマートな活動ができるようになることを目標にしたいと思っています。

これはただ「お話を聞く」ことが目標というところから、数倍みんなが成長したということ。

リトミックの学び合いは、素敵です!

 


Bクラス(年長児)

今日は一人でのレッスンでしたが、元気に生き生きと頑張りました!

レッスン後に楽しみなイベントがあるらしく、始まりから意欲満々なのが感じられたので、身体の細かなコントロール力と聴力の集中が必要なボールの活動によるリズム聴取から始めました。

聴き取ったリズムを分析し、音符ごとに決められた動きに置き換え、筋肉を調和させコントロールしボールを上手く操るのですが、ほぼ大人と同じくらいのことが出来るようになりました。

これをきちんと音楽に合わせてやるには相当な緊張と興奮が伴う活動ですが、これは反対に、神経の緊張の緩和を身体を使って出来るようになることにつながっています。

つまり、いつもしていることでもある日常の状態と違う場面でやらなければならない状態になると、緊張して身体がコントロール出来ず思わぬ動作になってしまう(失敗する)、

その緊張を解くために体をリラックスさせるために深呼吸したりゆっくりとストレッチをしたりしますよね!

緊張状態の中で、筋肉をコントロールする・・・集中して様々な制約の中でのコントロール力を養っていると、機械的な筋肉運動とは違う神経と筋肉の回路が出来ていくわけです。ということで、こういうリトミックの活動は、自分の心を自律させていくことに役立っていくトレーニングになります。

その効果のほどは?楽しみなところです!

夏をテーマに、リズムによる動きの創作、音符への置換、ニュアンスの違いを楽しんだ後、このクラスでも海の中を泳ぐお魚たちの隊形と音を結び付けていきました。

同じテーマでも、年齢が違えば当然分析力・理解力が違うので内容や難易度は変わります。

6種類のパターンを知り、聴き取ったり、自分で並べてみたりする中で、読譜の基礎力をつけていきます。

 


Dクラス

同時に多声部を奏でることの出来るピアノ曲の中で、ソナチネなどの古典派の曲を弾き始めると必ず会得しなければならないクロスリズム。

今回は、3:2の練習を始めました。

曲中でサラリと弾ける人でも、緊張するレッスンの中で、急激にテンポの変化を求められて対応できなくなったり、イレギュラーな状況が発生して混乱してしまったりすることがあると思います。

リトミックでは、これがいかなる状況下でも正確に刻めるようになるに、生徒の経験に合わせてレッスンしていくのです。

それまでにどのような事を習得しておく必要があるかを知り、考察を深めたりもするのですが、レッスンする側もされる側も一緒に考えていくことが出来るという双方向の楽しさも、リトミックの楽しさの一つです。

今日は、とりあえず正確に刻む練習をしました。

これから、曲の中でどのように使われているかを知ったり、音楽の流れの中でどのような表現に結び付いていくのかを深めていきましょう。

 

ところで、3か月リトミックを体験した中学生のT君に、レッスンの感想を尋ねてみました。

細かくレッスンを覚えていて、ソルフェージュ的な内容を多く経験できたことなども詳しく述べられていましたが、

・リズムを体得することによって、いつも何気なく演奏してしまっていたことに気付き、しっかりと把握できるようになってきたこと。

・難しいと感じていたリズムの取り方も、掴み易くなってきたこと。

・意識しなくても、自動的に正確にとらえることが出来るようになることで、より音に集中し、一音一音聴いていけるようになっていると感じていること。

また、

・一緒にレッスンしている子が、より音楽を深く感じ取っていることに気付けたりすることもよい刺激になる。

など、リトミックレッスンを自分の中でしっかりと咀嚼している事が伝わってきましたよ!

ダルクローズは、

「音楽を志す愛好家が音楽生活において何らかの役割を果たすためには、作品を構成する法則、そのいろいろなディナーミクとアゴーギクのニュアンス、さらにその尽きることのない表現様式の基本を身に付ける必要がある。また、自己の欠点を意識するようになり、その欠点と戦うことが絶対に必要である」

と、述べているのだそうです。

ピアノのレッスンだけでは伝えられない音楽の深さや醍醐味をどんどん味わってくださいね!

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