冬のサロンコンサート

昨年末の12/27、ツィーグラー協会主催「冬のサロンコンサート」に一昨年夏より本格的にツィーグラー奏法のレッスンを受け始めておられるK君が出演されました。

ツィーグラー奏法の個人レッスンを受けている全国のツィーグラー門下生が集まり、演奏を披露し合うサロンコンサートです。

藤原由紀乃先生の演奏は、あまりに次元が違い過ぎて我々にとって「参考になる」という訳にはいきませんが、由紀乃先生のご指導により耳と心を磨きツィーグラーの音を目指して真剣に学んでいる人たちがお互いの演奏を聴き合うというこの会は、非常に有意義で多くを吸収する機会になります。

K君の演奏は、会場で聴いておられた方々からも「一音一音を良くお聞きになって、素晴らしい演奏をされました」「中学生とは思えない素晴らしい演奏」と褒めていただきました。

とても励みになったと思います。良かったですね!

芸事というものは何でもそうですが、基礎からしっかりと固めていくという事は一足飛びに成り立っていくものではなく、本当にコツコツとしたたゆまぬ努力が必要ですが、K君の今回のこの評価はその努力が認められてのことで、その自信がまた今後へのエネルギーになることでしょう。

とはいえ、今はまだスタートラインに立ったところ、其処に立てたことを感謝して精進続けていきましょう!


さて、ツィーグラー奏法ってどんなものなんだろう・・・?

疑問を持ってお読みになっておられる方にもニュースです。

ピアノ音楽誌月刊ショパン―CHOPIN の1月号に由紀乃先生が書かれたツィーグラー奏法についての記事が載っています。「特集1 いい耳を育てよう!」の中に4ページに渡りとてもフラットな視点からわかりやすく、また楽しく書いてくださっています。

皆さまもどうぞお読みになってみて下さい!

Chopin002014年1月号 No.360
表紙 [エレーヌ・グリモー]

会話でも「相手に何かを伝えたい」という心が、自然と声や顔の表情とジェスチャーを生み出し「相手の話を聞きたい」という心が、自然と身を乗り出して真剣に聞いている自分に繋がるのです。―中略― 身体が健全であれば、心の意のままに身体が反応し“必要な動作をごく自然に”してくれるのです。

私は読みながら「これが極意だな~」と思いました。

ピアノを弾く=指を動かして鍵盤を上下運動させる

これは、筋肉を動かさずにはできません。また鍵盤には重量があり、筋肉を動かすにあたり全く力を使わないなんて!?

力を入れずに弾いていくためにはどうしていくか・・・

そこが、単なる脱力奏法とはまた違う「音をどのように聞いていくのか」というポイントの発生になるわけです。

いい音・・・

なかなか体験できないのです。

残念だな~と思う事の一つです。

ピアノの音の美しい先生たちの音の芳醇でまろやかなのには本当にうっとりさせられます。

理想とする音の質の違いなのだろうなと思います。

難しい曲を弾く、上手に弾く、

これも勉強の一つではありますが、

みなさんには良い音を聴き分ける良い耳を持ち、良い音楽を聴き分けて良い音楽を選び取って上質な音楽を楽しんでいっていただけたらな~

と思っています。