フォルマシオンミュジカル講座を受講しました。

世界で一番ソルフェージュの進んでいる国は?と聞かれたら、ほぼ間違いなく誰もが「フランス!」と答えるでしょう。
では、具体的に何が違うのでしょうか?

先ず、システムが違います。

フランスでは、ソルフェージュのレッスンを受けないで楽器を習うことはできません。
週一で何処の街にも必ずある「コンセルバトワール」に通い、フォルマシオンのレッスンを受けて、そのお免状を持って楽器の先生のレッスンを受けに行く。
もちろん楽器を習いながらもずっとフォルマシオンのレッスンを受けていきます。

それから、教科書が違います。

様々な時代の厳選された楽曲そのものを教材にして、ソルミゼーションや聴音、視唱、楽典、形式を学んでいきます。
現在、20000種以上のフォルマシオンのテキストが出ているそうです。
そうして育った子ども達は、素晴らしい音楽家に成長して多くのオーケストラのオーディションに合格していく、或いは音楽家にならなくても良い聴衆となり国の文化を守り、次代へと国を繁栄させる国民となる… (もちろん音楽は人生を豊かにしてくれます!)

ドイツの留学生情報によると、現在のドイツの名だたるオーケストラの首席ソリストの多くがこのフランスのソルフェージュで育った人材で、抜群のソルフェージュ能力を発揮しドイツ人の席を奪っていくので、ちょっとした脅威になっているそうです。

そういうフランスの国家プロジェクトとして発展してきたフォルマシオンを日本でも「これは日本の音楽教育に必要だ」と導入する動きが出て来ています。
その一環として、実際にどのようにレクチャーしていくかについて、東京藝大の高橋先生の講座があり、先日参加して来ました。

これまでにも他の先生の講座にも参加した事がありますが、先生により、同じテキストでもその先生の個性が活かされるレクチャーになるもので、新たな学びもありました。
でも、やはりどの先生でも同じだなぁという部分は「これが本質なんだな」とわかり、大変勉強になりました。

音楽を学ぶことの意義や子ども達への影響について考え、視野を広げて学ぶにつれ、ソルフェージュ=フォルマシオンの有効性を実感します。

土曜日リトミックCクラスでは、これらのテキストを使ったレッスンもしています。
ソルフェージュのレッスンが、子ども達にとって音楽という宝物との出会いになりますように!
音楽を心と頭でしっかりとキャッチしてもらえるように頑張ります!

s_フォルマシオン用写真