〈ピアノ発表会2021〉オンラインで開催しました

2021年11月21日(日)発表会をオンラインで開催しました。

コロナ禍、世界中の人々が新しいウイルスの流行により突然、生活や仕事のスタイルの変化を求められました。人との繋がり、触れ合い、Face to Faceで成立していたスタイルが、突如出来なくなったことは、とても大きな衝撃でした。
その中で広がったのがオンラインによるコミュニケーションです。インターネットを介してiPhone iPad PCなどのツールを活用し、これまでやっていた事を 形を変えてやってみる試行が始まりました。コロナ禍は、ウイルスとの戦いだったと同時に、人々が変化に対応する力も求められました。

個人的には、対面による人物評価が大きくものをいう就職活動までもオンラインになり、その対応に多くの若い人たちが情報を共有しあい、創意工夫して道を切り開いたことに、とても感心しました。またYouTubeで自分のピアノ演奏を披露し、交流して活動の幅を広げている若い人たちや演奏家がどんどん増えている様子にも、新しいニーズに対する柔軟性が必要だと感じました。

この様なことから、オンラインで行う発表会の目標や開催方法を考え。

〇出来るだけ本番の緊張感の中で演奏する
〇他の人の演奏もしっかり聴けるようにする

という二点から、「各家庭からの生演奏をオンラインで披露し、お互いの演奏を聴いてコメントを記入する」という方法をとりました。また、

〇単にピアノ演奏するだけではなく、更に自分の事を表現する機会にする。

という目的で「自己紹介」を演奏前に発表する時間を設けました。

お家の方々のご理解とご協力のもと、撮影アングルも揃えて頂き、全員参加の発表会はスムーズに開催できました。 これまで会場に来られていたご家族やお友達、また遠方のご親族の方もオンラインで各家庭で視聴できて、生徒のみなさんはそれぞれ素敵にドレスアップして緊張感を持って演奏することが出来ました。
演奏前の「自己紹介コーナー」では、自分の得意なことや興味の持っていること、学校生活や最近のマイブームについてなど、いろいろな内容がありました。

これまで生徒の皆さんが一堂に会していた土曜日の文化創造館でのリトミック・レッスンがコロナ禍で休止になり、生徒間・父兄間の交流が途絶えていましたが、楽しく皆さんの素顔に触れることができて、距離が近くなったのではないでしょうか。

昨年同様、プログラムに載せるため「自分の弾く曲コメント」を提出してもらいましたが、学年が上がるにつれ、その内容がとても充実してきています。

本来 発表会は、舞台上に一人で立ち、生の音を聞いていただき、会場からの反応や空気を感じながら、1回きりの演奏体験をしていただくものです。「100回の練習より1回の本番」といわれるように、舞台経験から得る体験は非常に特別なものです。
特にピアノは一人きりで舞台に立つので、自立心と集中力が必要です。その緊張感を克服した後の達成感・満足感は貴重なもので、経験による強さは人生の各ステージ・節目においてもとても役に立つ力になると思います。
音楽を学んでいる方々に、舞台経験を提供することは指導者にとっての務めだと思っていますので、コロナが落ち着いたらまた様々な発表の機会を設けたいと考えています。

次の発表機会に向けて、力を付けていけるように、またしっかりレッスン・練習に取り組んでいきましょう!