ふれあいサロンでの音楽ボランティア

2019年夏休み最後の土曜日(8/24)、小中学生の有志11名で、お年寄りの方々のサロンへ行き「音楽ボランティア」として、合奏とリトミック(音楽ゲ-ム)をしました。サロンに来られたみなさんも笑顔で嬉しそうに一緒にゲ-ムをして下さり、楽しい気持ちになっていただけたようで、とても良かったと思いました。

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参加したみんなにも感想を書いてもらいましたので、ご紹介したいと思います。

  1. 演奏中や、演奏後、どんな気持ちでしたか?
    ・緊張したけど、やり切った気持ち
    ・想像していたよりもたくさんの人が来ていたので、びっくりして緊張しました。
    ・一緒に歌ってくれたりしてうれしかった。みんな見ていたから緊張したけど、楽しかった。
    ・お年寄りの方々が曲に合わせて歌ってくださって、すごく嬉しかったです。
    ・やっている最中は緊張して、終わった時は成功した!と安心しました。
    ・演奏中はすごく緊張しました。でも、演奏後は拍手してくださったので良かったなと思いました。
  2. リトミック(音楽ゲ-ム)が始まる前は、どんな気持ちでしたか?
    ・上手く接することができるかどうか不安な気持ちでした。
    ・体が不自由な人もいたので、出来るかな?(不安)と思った。
    ・お年寄りの方々にリトミックができるのかな?
    ・お年寄りの方と上手く会話できるか不安だった。
    ・しっかりできるかとても不安でした。失敗したらどうしようなどと思いながら・・・でも、少し楽しみではありました。
  3. 音楽ゲ-ムをしている時に、楽しかったことはどんなことですか?
    ・音楽ゲ-ムをして、笑顔になってくれたこと。
    ・音楽ゲ-ムでしたこと全てが楽しかったです。
    ・お年寄りの方から、私に声を掛けてくれて嬉しかったし、お年寄りの方が音楽ゲ-ムの時明るかったから楽しかった。
    ・お年寄りの人が話しかけてくれたりしたこと。
    ・明るい雰囲気だったから楽しかったです。
    ・おばあさんたちとしゃべれてよかった。
    ・いろんな人とペアを組むのが楽しかったです。
    ・お年寄りの方とお話しできたことです。
  4. 音楽ゲ-ムが終わった時に、どんな気持ちでしたか?
    ・もう終わってしまったのか・・・と、名残りおしい気持ちでした。
    ・うまくいって、ほっとした気持ち。
    ・楽しかったな。
    ・「もう終わり?」というくらいにアッという間でした。時間が過ぎるのが速いなと思いました。
    ・成功してほっとしました。
    ・お年寄りの方が笑顔で楽しんでくださっていたので、とてもうれしかったです。
  5. 今回音楽を活かしたボランティアをやってみて、何か考えてみた事はありますか?
    ・今回やったようなことを他の事にもいかしたら、何かできるんじゃないかと思いました。
    ・またいろんなところに行って、音楽をとおしてふれあいをしたいと思った。
    ・喜んでくれてよかった。
    ・地震の被害を受けたところに行くとかだけだと思っていたけど、こういうボランティアもある。
    ・初めて会う人の多い中で、音楽をとおして繋がることができて良かったと思います。良い人達だという事もあるけれど、音楽をやっていたからそういう人たちに出会えたんだと思います。他にも色々な特技を生かして繋がるという事も可能なのかなと思いました。
    ・よろこんでくれてよかったです。
    ・今回は自分の得意なことをボランティアとしてしましたが、もし得意ではないことをしていたのであれば、私はどうなっていたのかなと考えました。
    ・他の人達に「音楽」の楽しさを伝えられて良かったです。
  6. お家の方からのコメント(感想)
    ・最初は緊張した雰囲気でスタ-トしましたが、音楽が始まるとすぐにお年寄りの方々が手や足でリズムをとって表情が柔らかくなり、笑顔になっていたのがとても印象的でした。子どもたちが自然にリ-ドしてリトミックをやっている姿を見て成長を感じ、自分たちの音楽でみんなが楽しむ姿に感動しました。
    ・子どもたちの演奏を温かく一生懸命に聴いてくださっているのがわかり、とても嬉しかったです。本当にその場が温かさで満たされていたと思います。いい経験をさせて頂きましてありがとうございました。
    ・音楽を通じて地域の方ととても良いコミュニケ-ションが取れたと思います。子どもたちの演奏を聴いた方々が喜んでくださっている様子を見て、音楽のすばらしさを再確認しました。子どもも何か手ごたえを感じたように思います。
    ・お年寄りの方々の温かい拍手や、子ども達の演奏に合わせて自然と口ずさんでいた歌声には、心打たれるものがありました。何よりも、子ども達やお年寄りの方々の楽しそうな笑顔が印象的で、心温まるひと時を過ごさせていただきました。音楽とは年齢を超えて心通わせてくれるものだと改めて感じました。貴重な経験になったと思います。ありがとうございました。
    ・音楽を通して高齢者の方々とコミュニケ-ションを取れたこと、大変良い経験になりました。ささやかな音楽と子どもたちの笑顔で皆様がとても喜んで下さり、生きる元気が出ることを子ども達が少しでも感じて理解してくれていたらうれしいです。
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当日終了後には、サロンにご参加くださった高齢者のご婦人の方々から、子ども達に手作りのお菓子やかわいいマスコットの手芸品などのお土産もたくさん頂きました。そして、 「また来てね!」とのたくさんの嬉しいお声を背中に受けながら、拍手で送り出していただきました。
子ども達自身も温かい気持ちを十分に感じ取れたことがアンケ-トからも伺えて、本当にありがたい経験と感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、これは補足ではありますが・・・
今回の音楽ゲ-ム(ビート、拍子の要素を使った簡単なリトミック)内容について、子ども達とは一週間前に20分くらいの打ち合わせ(事前練習)をしていましたが、「当日、この通りに出来るかどうかはわかりません。場所も参加される方の人数も、それからどんな雰囲気になるかもわからないから、ぶっつけ本番です!」という具合でした。「大事なことはもじもじしない事!明るく笑顔で頑張りましょう!」と声掛けしていましたが、いざ当日、いよいよゲ-ムが始まり「輪になり、サロンに参加しておられる方々の中に入って均等に散らばる」というところからみんな自分のやるべきこと・役割を考えながら、周囲に配慮して動くことができました。最初はドキドキし、途中迷った場面もあったようですが、初めての方々とでも、これだけスム-ズに楽しくゲ-ムを進行することができたのは立派だったと思います。
リトミックを考案したダルクロ-ズの論文の中には、リトミックを一般教養の一体系として位置づけ、「社会生活に適応できる心身共に調和の取れた人間を形成する=人間形成」という目的がくり返されています。「この教育法が、精神と肉体の調和とコントロ-ルを司り、人格を形成する力を持つものであること」「アクティヴで精力的、そして感じたもの全てに対する瞬時の知的な反応を確実にするという、絶対的な集中力」「(リトミックが)鈍感さやこわばりといった、気質や身体機能にも良い影響を及ぼす」という、論文の中の一言一句が形になった様子が実感できたような気がしました。