11月24日、ベガ・ホールにて「宝塚すみれ音楽院 発表会2025」を開催いたしました。ご来場いただきました皆さまに、心より御礼申し上げます。
本年度の発表会は、ダルクローズ・リトミックとピアノにおいて一年間積み重ねてきた成果を、三部構成で発表いたしました。
第1部:リトミック
この一年は、ダルクローズ・リトミックの三要素のうち「リズム」と「ソルフェージュ」に重点を置き、音感・リズム感・読譜力といった、演奏の土台となる基礎力の向上に取り組んできました。
その成果を、「音楽と動き」を融合した舞台表現として披露いたしました。
自分の体を使って“歌う”ことは、最も感情を豊かに表現できる手段であり、楽器演奏の表現力向上にも直結します。また、一人で正しいピッチを歌うだけでなく、仲間と声を重ねる経験を通して、聴き合う耳や多声音楽への感受性も育ってきました。
また、幼児リトミッククラスでは、小学生のお兄さん・お姉さんがアシスタントとして参加し、優しくリードしてくれています。そのおかげで、レッスンはいつも笑顔にあふれ、和やかな中にもハイレベルな内容に取り組むことができています。
基本的な動きの質をさらに磨きながら、グループ全体を見渡す力や瞬時の判断力も身についてきました。
今回の舞台では、音楽の流れの中でそれぞれが役割を分担し、心をひとつにして演奏するハンドベルを披露しました。
ダルクローズ・リトミックには、「プラスティック・アニメ」という表現活動があります。
これは、単に音楽に合わせて動くのではなく、曲の構成やフレーズ、高低、強弱、リズム、ニュアンスなどを分析し、それを身体の動きに置き換えて“音楽を目で見える形にする”ことを目的としています。
自分の身体の使い方を知ることは、演奏技術の向上や音楽表現にとどまらず、姿勢や所作を美しく保つこと、身のこなしを しなやかにすること、さらには集中力や敏捷性、健康面にも大きく役立ちます。
今回の発表では、2曲をお届けしました。
- オープニングのカノン唱
- ジョン・ラター作曲《Monday’s Child》の合唱
- 幼児クラス〜小・中・高校生によるハンドベルの演奏
- ベートーヴェン作曲《エコセーズ》に合わせたボールを用いた動き
- ビゼー作曲《ファランドール》によるプラスティック・アニメ
練習当初は難しく感じた変拍子の合唱曲も、当日は美しく声を重ねて歌い上げました。
また、音楽の流れや構成を身体の動きとして視覚化することで、子どもたちが培ってきた“音楽への理解と反応する力”が、舞台上にはっきりと表れていました。
第2部・第3部:ピアノ演奏
未就学児から中高生まで、それぞれの成長段階に応じた多彩なレパートリーを演奏しました。
発表者本人による曲紹介アナウンスでは、練習の工夫や曲への思いなど、本番に向けての取り組みも紹介され、聴き手に温かな余韻を届けてくれました。
今年初参加の年少さんのごあいさつもとても愛らしく、会場全体が優しい笑顔に包まれました。
特別紹介コーナーでは、コンクール挑戦をとおして大きく成長した生徒たちの努力と成果をご紹介し、温かい拍手をいただきました。
最後は、講師によるショパン《アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ》の演奏で締めくくりました。
感謝と今後の予定
皆さんのこれまでの頑張り、またお家の方々のご支援、ありがとうございました。発表会をゴールではなく、新しいスタート点として、また頑張って進めていっていただきたいと思います。
会の運営にあたり、来場者の皆さまの温かなご理解、受付や舞台補助を務めてくださった保護者の皆さま、そして舞台・調律・照明・音響の専門スタッフの細やかなご対応に、心より御礼申し上げます。
来月にはバッハコンクールおよび全日本ピアノコンクール全国大会が控えております。また、来春4月には、PTNAコンペ A1〜F級コンプリート賞受賞生徒によるソロ・トークコンサートとアンサンブル演奏会を予定しております。
今後も、子どもたちが音楽を通して豊かに成長していけるよう、励んでまいります。
引き続き、宝塚すみれ音楽院をどうぞよろしくお願い申し上げます。

